手と手のあいだをつなぐ

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みちびき手

地域の宝を「オール九州」へ
次代を拓く「繋ぎ手」としての役割

那須 英文

錦屋商事 代表取締役

錦屋商事_那須社長

錦屋商事は1965年に創業し、当初は宮崎県延岡市の乾物小売業から始まりました。量販店向け卸売業への転換、そして1988年の株式会社化。私たちは常に流通の変遷を見据え、一歩先を行く変革を繰り返してきました。その力となっているのは、全国1,500社を超えるメーカーさまとの信頼関係と40,000点以上にのぼる膨大な商品ラインナップです。

激しく移り変わる流通業界でも、確かな社会的地位を築き上げることができたのは、地域に根ざした商材販売を通じて、社会の要請に真摯に応え続けてきた証です。
お取引先さまと共に一歩ずつ信頼を積み重ねることが出来ました。これも色々な方々に支えられてきたからこそであり、その感謝を忘れることはありません。
長年の実績が証明するこの信頼こそが私たちの基盤であり、現在も多くのパートナーさまと共に、着実な歩みを進めています。

各地の現場で肌に触れてきた
その土地に根付く「生きざま」という文化

各地の生産者さまと現場で向き合い、仕事をご一緒させていただく中で、改めて強く実感していることがあります。それは、その土地で採れる産品や作られる調味料は、単なる「物」ではなく、どう調理し、食べ継がれてきたかという「習わし」を含めた、地域の『文化』そのものであるということです。

例えば100年以上続く醤油蔵には、その土地の食材に合わせた味があり、歴史があります。それは食に限らず、伝統工芸品なども同様です。地域で築き上げてきた文化は、いわば作り手の「生きざま」のようなものです。私たちは、仕事を通じてその重みを何度も感じてきました。

だからこそ私たちは、これら地方に眠るローカルブランドを一つの強固な「塊」にしていきたいと考えています。価値ある商品を束ねて「オール九州」という大きな力にし、バラバラだった個々の手が、錦屋を介して固く結びつく。 その『繋ぎ手』になることこそが、私たち錦屋商事にしかできない唯一無二の役割だと確信しています。

実務という「手」を貸し
時代の荒波を共に乗り越える

これまで私たち錦屋商事は、良い商品を仕入れて届ける「物売り」に徹してきました。しかし、多くの生産者さまと深く接する中で、従来の「物売り」だけでは、今の環境にある作り手を支え続けることが難しくなっていると痛感しています。

そこで私たちは、商品の流通を担う「物売り」を大切にしながら、それと並行して、メーカーさまの負担が大きいと感じている実務そのものをサポートする「事(こと)売り」にも力を注ぎはじめました。今まで培ってきたEC事業や物流ノウハウ、デザイン業務などを、生産者の皆さまの『新しい手』として活用していただくということです。

地方の小さなメーカーさまが抱える「やりたいけれど、人手やノウハウがなくてできない」という壁を、私たちが一緒に取り払う。生産者さまと私たちがしっかりと手を携え、同じ方向を向いて歩む関係性こそが、地域経済を守る大きな力となり、ひいては錦屋商事の持続的な成長にも直結すると考えています。

「分からないからこそ、挑む」
変化を恐れず伴走者として歩む決意

もともと乾物屋(椎茸屋)から始まった錦屋商事ですが、私が継いだ際、椎茸をやめることを決意しました。10年、20年先を見据えたとき、変化を恐れては会社も、そして共に歩む人たちも守れないと考えたからです。私たちの強みは「分からないからこそ、まずやってみる」というイズム(主義)にあります。 地方では、新しい一歩を踏み出すことに慎重になりがちです。しかし、私たちはメーカーだった経験もありますし、自らECショップを運営し、苦労も失敗も経験しながらノウハウを積み上げてきました。その実体験があるからこそ、メーカーさまの痛みが分かり、実直なアドバイスができると考えています。

メーカーさまの手を引くのではなく、手と手を繋ぎ、伴走者として共に成長していく。
私たちが介在することで、地方の文化を『オール九州』の塊にし、日本中から世界中へと力強く押し広げていく。この結びつきこそが、次世代へ繋いでいく確かな足掛かりとなると信じています。

中小企業の継続的な成長、さらには地域の持続的発展の一助となれるよう、Nishikiyaグループは、組織の柔軟性と業務の多様化を推進し、豊かな未来社会の実現に向けて誠心誠意努力してまいります。

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